希望に満ちた面霊気

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こころ「私はあらゆる感情の平定を望む。故に……」 此処で面は般若に切り替わる。 こころ「華やかな弾幕!」 こころ「圧倒する体術!」 こころ「煌びやかな光線!」 こころ「心を乱す宗教家達と、我々は決別しなければならなかったのだ!」 キール「成る程ね……で、こうやって三人を誘き寄せた訳か。」 こころ「うん、それで、もう終わったからちゃんと元に戻そうと思っていた所に貴方が現れた。」 キール「そうかい、そいつは失礼した、面霊気。俺はキール。……あー……音楽家だ。」 こころ「和楽器?洋楽器?ねぇ、ねぇ?」 嬉しそうだな…… キール「残念ながら洋楽器だよ。ヴァイオリンが得意だ。」 まぁ、弾いて弾けない事は無いだろうがな。和楽器。 こころ「なんだぁ……」 泣くなよ。どうにもならん。 キール「しかし、音楽家には肯定的なんだな?見方によっちゃ音楽家の方が宗教より直接に心を動かして居るぞ?」 こころ「私も能をやっている。音楽は私にも無くてはならない存在です。それに、心には動きがあって当然ですから。」 こころ「我々が気にするのは、『急激な』乱れ……例えば急激に、一地点で、大量の生命が、同じ、感情を共有するとか。」
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