未来理想記

希望に満ちた面霊気

ｷｰﾙ「ﾌﾙ……ｽｲﾝｸﾞだぁ！」ﾄﾞｺﾞｫ
ｷｰﾙ「……あ、やべ。」
このままじゃ街に被害が……凄い勢いで吹っ飛ばしたし、ﾋﾞﾙ位なら突き抜けるな……
こころ「ｶﾞﾌｯ」ﾄﾞﾝｯ
ｷｰﾙ「ん？壁？」
あぁ、成る程、霊夢さん、街に被害が出ないように守りながら戦ってたのか。
ｷｰﾙ(そりゃ、実力出し切れないわな……)
こころ「ぐ、ぬぬぬ……このままでは終らないぞぉ！」
こころは獅子の面を被る。
こころ「食らえ！喜符『昂揚の神楽獅子』！」ｺﾞﾜｧｧｧｧ
ｷｰﾙ「っとぉわ！？」ｽﾞｻﾞｧ
火炎放射だって！？洒落にならんな｡結界で保護されてなけりゃ、車に引火して大爆発するところだ。
こころ「一発では終わらんぞ！」ｸﾞｪｰ！
ｷｰﾙ(ﾁｯ、扇状になってるから避けにくいな……それならば。)
こころ「もう一発！」ボッ
ｷｰﾙ「反技『ｻﾓﾝﾀｹﾐﾅｶﾀ』」
ﾋﾞｭｵｯ
こころ「！？ｽ、ｽﾍﾟﾙｱｳﾄ！」
ｷｰﾙ「ﾁｯ、焼かれなかったか。」
こころ「ちょ、ﾃﾒｪﾊﾞｶだろ！避けにくいから跳ね返すとかどんな発想だ！」
般若になってまで怒る事か？
こころ「おのれ……それならばこうだ！」
怒符『怒れる忌狼の面』
こころ「アォーン！」ｸﾞﾜｯ
こころが一鳴きし、妖力で形成された巨大な狼へと姿を変え、そのまま体当たりを仕掛ける。
ｷｰﾙ(流石に止め切れんな……)
ﾊﾞｯｸﾀﾞｯｼｭ……ｯ！？
こころ「フハハ！逆側にも壁があるのは当然の事だろう！喰らい尽くしてくれるわ！」
ｷｰﾙ(挟まれる……！)
ﾄﾞｺﾞｫ！
こころ「やったか！……あれ？」
ｷｰﾙ「教えてやろう、そういうのを、ﾌﾗｸﾞと言う。」
こころ「ぬぬぬ、偉そうに｡ﾎﾞﾛﾎﾞﾛの癖に！」
熨斗付けて返すよ。
こころ「もう一撃で沈めてくれるわ！」ｸﾞﾜｯ
ｷｰﾙ(此処で……)
ﾄﾞｫ……ﾝ
こころ「今度こそ……」
ｷｰﾙ「残、念……！」ｶﾞｯ
こころ「んな……は、離せ！」
ｷｰﾙ「反技『無念無想の境地』……！密着するために耐えぬいてやったぞ。」
こころ「離せ！何をする気だ！？」
ｷｰﾙ「こうする。」
騒符『ﾈｶﾞ・ｿﾛﾗｲﾌﾞ』
霊力を込め、密着状態で大量の音弾をこころに打ち込む。
こころ「そんな……！？」ﾄﾞｻｧｯ
長い長いライブが終わり、踊り手は地に伏せた。