太郎くん

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「あ゛~…メンド。」 会社から帰宅し、面倒くさいという理由でご飯も食べずにベッドインする駄メンズ。 名前は、太郎。今年で23歳。 一人暮らし 彼女はいない。 友人は狭く深く。 家族は、割りと大事にする。 まあ…どこにでもいる青年だ。 「はぁ~…まったく、つまらん人生だ 。どうせなら…………」 最近の彼には、ちょっとした悩み…というか願望がある。 彼の1日は、 起きる→仕事→寝る。 通っている会社の社員が少なく、同年代の仕事仲間もいない環境で、よくある仕事の帰りに一杯やる というのに縁がなく、非常に淡白な毎日をすごしている。 もちろん、たまには学生時代の友人と呑んだり、キャバクラでちょっと大人な気分にも浸ってみたり…はしているが、月に一回もないのでどうしても淡白に感じてしまうのだ。 だから、太郎は切に願う。心の底から。 そして、呟く。 「………転生フラグ来ねぇかなー」 うん。残念な青年だ。
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