封護の里─日常─

11/14
前へ
/281ページ
次へ
太陽がお昼を告げ、少し経ったころ 探索も終わり、早速封護の里へ。 部下達も、キャンプを片付けて里に向かっている。 ガルサゴが朝、里の空いているところを使っていいと言ってくれたのだ。 大人数で迷惑が掛かるからと断ったのだが、どうしてもガルサゴが食い下がらなかったので、お言葉に甘えることにした。 「封護」 「無色。…夜風のウェルだ。」 「御苦労様です!!どうぞお通りください!」 相変わらず門番の態度は変わらない。オレの精神年齢(24歳)と同じぐらいか、少し下ぐらいの青年なので、つい馴れてしまう。 この歳になれば、後輩にヘコヘコされるのはよくあることだから。 「いつもごくろうさん。」 「はい!ありがとうございます!!」 貴族ではないガキが青年にこの対応はあまりにもシュールだが、今更何を言っても変わらないので諦めている。 里に入ると、今回は大勢のため皆はすぐにこちらに気づき、笑顔で話しかけてくれた。 汗臭い男衆に笑顔を振り撒かれてもいい気はしないが、綺麗なネェーちゃんの笑顔には思わず興奮しちまったぜ。 里の端っこに行き、空いているスペースにオレ達の家を作る。 作り方は簡単。 創造属性魔法「『このー木なんの木きになる木』」 創造属性魔法で既に加工されている木材が山積みになる。 それを初級魔法『浮遊』を使って魔力で木材を次々に動かし組み立てていくと…はい、完成。 「うっし、出来たな。仕上げの細かい作業は任せたぞ。」 「「「ガッテンしょーち!!!!」」」 いや、お前ら誰だよ… まあ、いいか。 それじゃ と言って、ガルサゴの家に向かう…前に牢屋に行ってみるか。
/281ページ

最初のコメントを投稿しよう!

503人が本棚に入れています
本棚に追加