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川から森を通って里に帰る道の途中
「どっひゃー…しんどい…」
オレはぶっ倒れていた。
この前のシリアスした日から数日後…只今、メキメキと修行の最中でございます。
「ウェル!サボるな!!」
そんな声が聞こえて慌てて立ち上がり歩き出す……デッカイ大岩を背中に乗せて。
思った通り、ガルサゴの修行はかなりキツい…いや、内容もそうなのだがガルサゴがメッチャ怖い。
体力に自身があっても、これじゃメンタル面で挫けそうだ…
「あにき~、だいじょうぶ?」
「だいじょうぶ~?」
ガルサゴの背中の大岩の上からバルルとプルルがこちらを伺う。
うん、とっても癒される
「ああ、お前らのお陰でな。」
オレがそう言うと双子は跳んで喜んだ。
……下のガルサゴがとっても辛そうだが、可愛い双子の前ではそんなダサいことは言えないんだろう。
そんな事には気付くはずもない双子は
「「がるる~!あにき~!がんばれ~!!」」
と相変わらず跳び跳ねながら応援を送っている。
なんだかガルサゴが可哀想になってきたので、 パパにも応援してやれ と言ってやったんだが……間違いだったのかもしれん。
双子が「パパ?つかれちゃった?」「おりる?」と心配顔で覗き込んだ瞬間
「そんなわけなかろう!!パパはまだ元気だぞぉおおおぉぉぉ…………」
とか言いながら走り去っていってしまったのだ
「「…………。」」
呆れてものも言えん
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