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しかし一人称にもやはり難点というものがある。それは主人公視点以外の描写である。
これを改善するには手っ取りばやく他のキャラクター視点に切り替えればよいのだが、あまりに頻繁に変えてしまうと読み手が混乱するのであまりお薦めできない。
さらに難しいのは、
いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どうしたか、
という基本描写が非常にやりにくいのである。壮大な歴史時代劇や長編ファンタジーには不向きかもしれない。(個人的には三国志を一人称で物語っているものを読んでみたい。漫画だけど蒼天航路が一人称に近い)
とはいえ恋愛や身に回りに起こる不思議な出来事(オカルトやホラー)などの短編であれば一人称のほうがやりやすいのは確かである。端的に、しかし確実に読み手に書き手のメッセージを伝えるならば一人称はうってつけである。
初めて小説を書こうとする方には一人称で書くのを推奨したい。
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