桜の木

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「桜ちゃん、入学初日からギリギリだったね。」 「あ、夏希ちゃん!!」 西城 夏希(サイジョウ ナツキ) 私の一番の友達だ 「今日はもうダメかと思った。 超怖かったー。」 「見てる私の方が怖かったよ。 桜ちゃんはいつもそうなんだから。」 「ごめん、明日からは早起きする!!」 「本当? じゃー、明日は私よりも早くに駅に着くってことだね。」 と、言いながら微笑む夏希ちゃん 「うっ、それはちょっと………」 と、言うと夏希ちゃんは笑った 夏希ちゃんはよく私の性格を理解している なぜなら、簡単に私の寝坊がなくなるてことはないからだ それを分かっていて夏希ちゃんはあんなことを言ったのだろう 夏希ちゃんは私の理想の女の子だ 可愛いくて 賢くて 何でも出来る そんな夏希ちゃんと友達になれた私はとても恵まれている 私と夏希ちゃんは春休みの思い出について話ながら 美高校の近くにある内宮駅に着くまで時間を潰していた
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