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第13話 武器の国:ジャンクパック
バリル一味との激闘を終えたルシカ一行はベルルンの北にある、武器の国:ジャンクパックに向かっていた。
「ルシカ、バリルから武器流通の黒幕を聞け出せたのかい?」
「いや・・・口封じのために誰かがバリルに仕掛けたようだったしな」
「ともかくキミが無事でよかったよ。ジャンクパックに着いたら探ってみよう」
「カノンは思ったより落ち着いてるな・・・」
「うん、焦っても仕方ないからね」
「そう言ってると見えてきたよ・・・ジャンクパック」
ルシカ達の前には灰色の建物の多い町が煙を上げるような町だった。
「武器生産って事でこんな様相の町になったんだろうね」
「確かにな・・・暑いし、金属のにおいがする」
「商品損壊だ!!」
ルシカ達の一番近くの武器屋から叫び声がした。
「行ってみるか」
武器屋に入ると1人の女と店主が揉めていた。
「おじさん!この銃が可愛そうだニャ!!」
「この国で作られた物だから客が買ってからでいいんだ!」
「全然、話が見えてこねぇ・・・」
「ここのスプリングを強いのに変えてだニャ・・・」
「うるさい女だ、商品を勝手にいじるな!」
「・・・ヴァリウス、こういうの治めるの得意だろ」
「確かにこれではよく訳が分からないしね」
ヴァリウスは店主に話を付けに言った。勝手にいじった銃の買取と女1人の店外に連れ出すことで話は付いた。
「お前、何で商品を無断で改造したんだよ?」
「不出来な武器が可愛そうだったんだニャ」
「あなた、お名前は?」
「フーパス・ラミチアだニャ」
「私はカノン。こっちはルシカにヴァリウスよ」
「カノンたんに、ルシカたんにヴァリたんだニャ」
「コイツ・・・殴っていいか?」
「まあまあ・・・ラミチアってことは武器を研究して世界を旅するといわれるラミチア族かい?」
「そうだニャ、特に最近の研究対象はアーティファクトだニャ」
「フーパスって言ったな、ここの武器の大量生産者って知らねぇか?」
「それなら武器の国の王:グリークだニャ」
「カノン、ヴァリウス・・・当たってみるか」
「私もついていくだニャ」
「よろしくね、フーパス」
「君はどんな戦い方をするんだい?」
「特製武器も使うけど、基本は大ハンマーだニャ」
「何でもいいけど、これから乗り込むからな」
「うん、自分の身くらい守れるニャ」
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