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第14話 アーティファクト
4人は歩きながら会話を続けた。
「ルシカたん、カノンたん、ヴァリたん・・・アーティファクトについてちょっといいかニャ?」
「どうしたの?フーパス」
「ラミチア族の皆での研究・解明によりアーティファクトにはいくつかの系統があることが分かったニャ」
「いくつかの系統・・・?」
「まず3人とも出来ると思うけど、魔法具の具現化だニャ」
「僕達なら、手甲に杖にストールだね・・・」
「魔法具の具現化はアーティファクト使いの必須条件だけど、これを魔具系(アイテム系)というニャ」
「なるほどな・・・他には?」
「具現化した魔法具に特殊能力を持たせることを、付加系(エンチャント系)というんだニャ」
「鉄の高度にしたり、条件付きで波動を出したりするのも付加系か・・・」
「バリルの槍のチャージ能力も付加系だったわけか・・・」
「そして空気中の分子を別のものに変化させてエネルギーを生み出すことを、原素系(エレス系)というニャ」
「チャージした衝撃で電流を生み出したり、奏でた音で衝撃波を生んだりするわけだね」
「原素系を発動するとまさしく魔法のような戦いも出来るんだニャ、でも原素系にはさらに特徴があるニャ」
「何だよ・・・その特徴って?」
「まず使用者の肉体を原素に変形させることは出来ないニャ、いくらアーティファクトといえど肉体を原素に変化させると実体として維持出来なくなるニャ」
「そうなんだ、フーパスはよく知ってるね・・・」
「あと原素系の発動者の中には魔法具を出さずに、条件を付けなくても純粋に原素を扱う者もいるニャ」
「そんなすげぇヤツもいるのか・・・」
「ただそういう能力者は稀で、その能力に頼り気味になってる部分が多いニャ」
「まとめると、魔法具の扱いを熟練を重ねて、付加能力を付けて、原素系の攻撃に繋げられることが理想なんだね」
「そうだニャ、この3つの系統がアーティファクトにおける研究結果だニャ」
「話しながら歩いてたら着いたね・・・」
「ここがグリークの屋敷か・・・」
武器の国の中央部にグリークの屋敷はある。
「乗り込んだら各自分かれてグリークを探そう」
「戦闘は各自の判断で!」
「相手にはアーティファクト使いもいるかも知れないニャ」
「フーパス、お前・・・楽しんでないか?」
「だって新しい能力を研究出来るニャ!」
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