第2話 ルシカ

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ルシカは物心ついた頃から両親の記憶がなく 祖母の住むコソボに預けられた 父親が冒険家である職業:ハンターであったことから ルシカもハンターを夢見ていた。 「今日も森で食料を採ってくるよ!」 ルシカと祖母は家の近くにある森で採れる物で生計をたてていた。 「ルシカ・・・最近、木々が騒いでおるようじゃ。道中は気をつけるのじゃ」 「うん、いつも鍛えてるから大丈夫!行ってくる!!」 森には色々な動物がいるが、中には凶暴化して襲う動物がいる。 これらをクリーチャーと呼ぶ。 ルシカが森を進んでいくとクリーチャーが現れた。 「よく見る熊タイプのクリーチャーだ。今まで鍛えた格闘技でいける」 右腕で振りかざした爪を避け、ルシカが拳を振りかぶる。 「剛星拳!!」 ボコォンッ! 「グォォォッ!」 「やったか!?」 ザザザッ! 熊タイプの群れがルシカを囲んだ。 「ー!クリーチャーがこんなに大群で出るなんて!」 凶暴化しているとはいえ、クリーチャーとはそのあたりに普通に見かけるものではない ブゥン ブゥンッ 「うぉっ!何だ、この速さ!?」 ドカァッ! 「ぐっ!痛てぇ・・・さっきの熊タイプなんかの比じゃない・・・」
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