第4話 ヴァリウス

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第4話 ヴァリウス

ヴァリウスが意識を集中すると手に光が集まってきた。 「僕のアーティファクト・・・リズムスタッフ!」 杖の上部に竪琴が合わさった不思議な武器がヴァリウスの手に現れた。 バッ バッ バッ 熊型のクリーチャーがヴァリウスに飛び掛った。 「3匹まとめてか・・・都合がいい」 ガチィンッ ヴァリウスの杖が3匹の攻撃を受け止めた。 「アイツ・・・戦闘センスはあるが、武器が杖って大丈夫か?」 「ルシカ、心配してくれなくていいよ。その為の竪琴部分なんだ」 ポロン ポロン ポロンッ ヴァリウスはそういうと攻撃を受け止めながら竪琴の弦を弾き始めた。 「奏でるよ・・・」 バチン バチン バチンッ いきなりクリーチャー達が激しく吹き飛んだ。 「ヴァリウス・・・何をしたんだ・・・!?」 「僕のリズムスタッフは竪琴部分を弾くと、杖の好きな場所から 衝撃波を放てるんだ・・・杖で攻撃したり、防御したときにね」 「あれが・・・アーティファクト・・・」 「またクリーチャーが出たら大変だ、ひとまず君の家に戻ろうか」 「そうだな・・・このクリーチャーの狩猟だけで十分だ」 こうしてルシカはヴァリウスを連れて、自分の家に帰ることにした。 「ただいま」 「どうしたんじゃ、ルシカ。そちらの方は?」 「はじめまして、ヴァリウスといいます」 「ばあちゃんの言うとおり、今日は色々あってさ・・・」
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