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ところで勇者チームの足跡を辿るのはいいが、どう考えたって私一人じゃ四天王にも勝てやしない。
…それどころかその辺の雑魚だって怪しい。
それに聖戦士は地下牢だ。
まさか地下牢をピッキングするワケにもいかないし。
…王の娘の権限を使うか。
いやいや、兵士様の仕事邪魔しちゃいかんでしょ。
かくなる上は、ギルドを募るしかない。
善は急げってワケで早速、まっ昼間っから酒場へ向かった私は入るなり客一同に睨まれた。
…こんな時間にもお客さんいるんだ。
仕事もしないでよくこんなとこで飲む金があるもんだと感心しながら、それらしい人を探る。
…ダメだ。
いそうにない。
そう簡単に見つかるとも思ってはいないが、候補すらいないというのはあんまりじゃないか。
…やっぱ昼間はないか。
クルリと引き返そうとすると、絡まれた。
「よぉ、姉ちゃん」
…うわぁ絵に描いたようなゴロつき。
「いいもん付けてんじゃねぇか」
まず自分の胸元を確認すると、キラリと光るものを確認できた。
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