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-7年前- 「元気そうで良かったわ。それじゃあお母さん仕事に戻るけど、一人で大丈夫?」 「ありがとうお母さん、大丈夫だよ!」 笑顔でそう言うと、「じゃあ行ってくるね」と母は病室を出て行った 俺は公園で遊んでいるときに足をひねって病院に運ばれた 軽い捻挫だったが、大事をとって入院らしい 足には大げさに包帯がぐるぐる巻き付けられていた 「ヒマだなぁ…」 遊びたい盛りの俺には自由に身動きの取れない病院は退屈な場所でしかなかった ふと向いのベットに目をやると、そこには同い年くらいの女の子がいて 小さな手で一生懸命折り紙を折っていた 不思議と俺はその女の子から目が離せなくなって ジッと女の子を見つめていた 「ッ!?」 視線に気づいたのか、顔を上げた女の子は俺と目が合い、顔を真っ赤にしてまた下を向いた 俺もなんだかドキドキして、目を反らした … しばらく続く沈黙 俺はまた女の子のほうに目をやった 女の子はまだ顔を赤らめていた 自分でもわからない 何であの時あんな行動をとったのか 気づいたら俺は松葉杖をつきながら女の子のベットの横に立っていた 「折り紙上手だね!」 「…ありがとう。」 顔を赤らめて女の子はそう呟いた これが俺と女の子の出会い これからあんな辛い思いをするのなら この時出会わなければ…
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