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「ちょっ、まっ、待って!速い!こけるー!!」
「……。」
そんなあたしの訴えにも答えてくれるはずがなく、教室に着いた。
「はぁ~、つかれたー」
だらんと椅子に座り込むあたしに呆れたように志穂も椅子に座った。
「なにが疲れたよ。歩いただけでしょう?ましてや花蓮、バスケ部なんだからそんなこと言わないの!!」
「今はバスケしてないもんねーだ!」
生徒会で忙しく練習に行けない日々が続いたため、やむを得ず大好きだったバスケを辞めたあたしは志穂にべーっとしてみせた。
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