花蓮

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「あらっ!アハハハ。ごめんごめん。で、どうした?」 あたしは顔の前で手を合わせながら志穂の言葉を待つ。 「そうそう。今日放課後空いてる?参考書一緒に選んで欲しいな~なんてね。ね?どう?」 人差し指を上に向けながら顔を傾け、懇願してきた志穂。 「今日?今日は……」 あたしは手帳を広げて今日の予定を確認した。 「あ~ごめん!今日塾だー!」 顔の前に手を合わせて謝罪する。 「そっかあ…。じゃあまた今度か…」 ちょっと悲しそうに眉をよせる志穂。 「ほんっとにごめん!明日パフェ奢るからさー!!」 手をすりすりしながら志穂の機嫌をとる。 「ほんとに!?やったー!!じゃあ許すっ!」 志穂は飛び跳ねながら嬉しそうに言った。 「花蓮大好き!!」 そう言ってあたしに抱きつく志穂。 ・
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