7人が本棚に入れています
本棚に追加
「あらっ!アハハハ。ごめんごめん。で、どうした?」
あたしは顔の前で手を合わせながら志穂の言葉を待つ。
「そうそう。今日放課後空いてる?参考書一緒に選んで欲しいな~なんてね。ね?どう?」
人差し指を上に向けながら顔を傾け、懇願してきた志穂。
「今日?今日は……」
あたしは手帳を広げて今日の予定を確認した。
「あ~ごめん!今日塾だー!」
顔の前に手を合わせて謝罪する。
「そっかあ…。じゃあまた今度か…」
ちょっと悲しそうに眉をよせる志穂。
「ほんっとにごめん!明日パフェ奢るからさー!!」
手をすりすりしながら志穂の機嫌をとる。
「ほんとに!?やったー!!じゃあ許すっ!」
志穂は飛び跳ねながら嬉しそうに言った。
「花蓮大好き!!」
そう言ってあたしに抱きつく志穂。
・
最初のコメントを投稿しよう!