8人が本棚に入れています
本棚に追加
あの日の事は忘れない。忘れていない。
前日の夜、妙に眠かった私は9時前には、前後不覚に陥りつつあった。観たいドラマが9時~だったのに、観られないかもしれない。と思ったのが最後で、ベッドに無理やり連れて行ってもらった。
目の前のお姉ちゃん、に。
その後、意識を取り戻した時は……既に終わっていた。お姉ちゃんが家を追い出されていた。両親が私に睡眠導入剤を飲ませ、更に起きる気配がすると、朦朧とした意識だと解っている隙にまた睡眠導入剤を使用して。
次の日に、私はお姉ちゃんが家出したと聞かされた。まさか、追い出したなんて思わなかった。親戚だったから。
「おねぇ、ちゃん。お姉ちゃん。ごめんなさいぃぃ」
私はその場に土下座してお姉ちゃんに謝った。
最初のコメントを投稿しよう!