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「直ぐにカレの部屋で暮らし始めたんだけど……。カレってば、私という女が有りながら、堂々と女を連れ込んでいたのよ!?許せないと思わない?」
「それは許せませんねぇ」
オーナーは、お嬢様に深く同意するように、頷きながら、先を促していて、どうやら聞き上手というタイプの人間らしい。
「それでね?私、悔しいから、カレがタバコを買いに出かけた隙に、女を脅かしてやったわけ!そうしたら、その女、泣きベソかきながら、出て行ったわよ!当然よね!私という女が有りながら、浮気するなんて許せない!でも、カレが悪いわけじゃないのよ!カレを誘惑したあの女が悪いわけ。だから、今回はカレを許してあげるつもりなの。でも、やっぱり悔しいから、ここに来たの!ねぇ、執事!許せないわよね?」
お嬢様は、怒りで顔がかなり醜くなっている。これでは、カレも堪ったものじゃない。
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