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バイトの帰りにふと空を見上げ
真っ先に見付けたのは
一番輝いている、一番星。
不意に
それを追い駆けたくなった。
絶対に届きはしないそれを
キツく睨む様に見上げながら
何故か必死に成って追い駆ける。
理由を考え様にも
走っている所為か酸素が足らず
思考が全く追い付いてくれない。
何故か何故かと考えて
少しでも落ち着こうと
足を止め様と為れば
自分の中の何かが
そんなもんかと嘲笑う。
負けず嫌いな自分は
下唇を噛んでは
走るペースを上げた。
いつまでも辿り着かず
いつまでも答えは解らず
そんな自分にさえ
負けている気がして
再び一番星を睨んだ。
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