エピローグ

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「てめぇ,うぜーんだよ。触るな。くそが。」 ・・・思った悪態を口に出すおバカがあそこに一人。 チャラっとした男に足蹴りをくらわせている。 「ってぇな!このっ」 男の振り上げた手をつかむ。 「どこのどなたか存じませんが,妹が無礼をしたようで,大変申し訳ありません。」 棒読み。悪態つくよりは,マシだろ。 「あ・・・」 男は驚いたような,怯んだような,そんな顔をして俺を見る。 まぁ,そうだろうな。俺の方がだいぶ背高いし。力あるぽいし。 たぶんこいつ,うちの新1年だし。 かわいいはずの妹は,助けてやったのに舌打ちしてやがるし。 まぁ,いつものことだけど。
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