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―――2日後の夜
ガチャ……
セシルはドアの方を向かなくとも男と分かっていたから、無視していた。
『……セシル…どうだ?俺に忠誠を誓う気になったか?』
セシルはそれでも無視した。
『……セシル…いい加減にしろ。俺にも我慢の限界というものがある。』
セシルは男に顔を向けた。
泣きながら睨んでいる―――。
『……こ、えが出ないのか?…』
一瞬だったが男が切なそうな顔になった。
セシルも一瞬だったがそれに気付いた。
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