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『―――私は歌う――道しるべを残すため――命ある限り―――』
少女は海岸沿いの岩に座り今夜も歌っていた。
『……お母さん…』
少女はそれだけ呟くと一筋の涙を流した。
そんな少女を誰かが見ていた―――。
『……見付けた…セシル…』
男はセシルと呟くと嬉しそうに笑った。
ジャリッ……
『!!!!誰ッ!!?…………!!…嘘…ヴァンパイア……』
セシルは足音のした方を見るや否や驚きの表情になり男を 見るなり“ヴァンパイア”と言った。
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