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『…ハァ…ハァ……もうこんな所にいたくない…
お願いだから故郷に返して…返してよぉ……
殺してもいいから
こんな私を捨てていいから
私の家に返して……』
セシルはそう言って泣きながら、座り込んでしまった。
『……すまない。セシルが人間だという事を忘れていた。俺と話さないのも、ただ喋りたくないからだと思っていた。
すまないがお前を返す事も
殺る事も出来ない。
お前を見付けるのに1000年かかったんだ。今さら 返せる訳ないだろ…。』
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