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『はッ…んッ…』
それでも止めない男にセシルは舌を噛んだ。
『つッ!!!』
バッ!!!!
『はぁ…はぁ……一体なんなのよ…』
セシルは男から距離を取り肩で息をしながら手の甲で口回りを、荒々しく拭いた。
『……やっぱ自分の血は美味くねぇーな…つか、よくも噛んでくれたな?』
ゾクッ!!
男の低い声と少し怒りの混じった瞳に寒気を感じ、身震いをしているセシル―――。
『あ、貴方が…悪いんじゃない…』
セシルは震えるのを我慢しながら男に反抗的な態度を見せた。
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