運命と哀し過ぎる予感

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運命と哀し過ぎる予感

「くそっ!くそっ!!くそぉっ!!! …どいつもこいつも!!! 俺の何がいけないんだっ!!」 ─バゴッ ゴスッ ガッ ガッ─ 「ぐっ!!…がはっあ…あがっ……!」 今日も部屋中に響きわたる もちろん助けてくれる人間なんていない 「う゛……ぐぅっ……」 ─ドスッッ ガッ ガッ─ 「ぎゃはははははっ!おらっ!オラァッ」 狂ったように笑い続けるその人物は 一時間以上超えるこの行為を まだ終える様子はない 「…ぐっあっ……あっ…かいっ…魁…かいぃぃ……」 虚しく響く小さな弱々しい声 その声は届くわけもなく すぐにかき消される 「やめっ…あ゛…やめてっ…やめてっ お父さんっ…!!!」 …… ………… …………………
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