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新しい制服に着替えて
「いってきまぁーす!」
私は、花川詩乃。
ごく普通の高校に今日から通う、地味な高校生。
新しい通学路。
お揃いの制服を来ている人たちがたくさん。
(友達できるといいな…)
人混みを掻き分けて掲示板を見ると、1-5のクラスに自分の名前を見つけた。
教室に入ると、女子が数名、男子が数名いた。
(もうみんなしゃべってるし…)
私の席は、一番後ろ。
席に座って、鞄をかける。
案の定、私には誰も話しかけてくれない。
(自分から話すべきなのかなぁ…)
周りを見ると、茶髪やパーマ、スカートなんてすっごく短かった。
こんな私は、浮いてるみたい…
高校生なんて、中学生の続きだと思ってた。
でも、そうじゃないみたい。
みんな大人。
ガラガラ…
ドアの方に目をやると、さらに派手な男子が数人入ってきた。
(あんな人たちと同じクラスかぁ…)
?「なにアレ。超地味じゃね?」
(私のこと…だよね…)
この一言で、私の高校生活は有意義に過ごせないことがほぼ決定した。
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