新しい制服に着替えて

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―放課後。 北乃「あー…ゴメンゴメン。待った?」 私は首を左右に振った。 北乃「重そうだね?持とうか?」 「え…っと…」 北乃「そっち貸して?」 北乃くんは私の重たい荷物を片方持ってくれた。 北乃「あ、聞こうと思ってたんだけどさ」 「ん?」 北乃「言い方悪いかもしれないけど…」 「うん。」 北乃「友達……は?」 言葉を選んでるみたいだった。 そりゃ、女の子はそういうの神経質だから、気にするのかもしれないけど… 「友達…ほしいんだけどね。私もこういうタイプだし、地味だし…誰も友達になってくれなくて。」 北乃「ちょっと待った!」 「え?」 北乃「俺は?」 そう言って笑う彼を、赤い夕日が照らしていた。 「北乃くんは友達っていうより……」 北乃「友達っていうより?」 「……わかんない」 北乃「なんだよー(笑)俺のポジション」 「あはは」 北乃「今日お弁当ひとりだったでしょ?」 「うん。」 北乃「明日から、一緒に食べない?屋上で。」 「屋上で!?」 北乃「開いてるんだよ。今日初めて行ってみた。」 「うん!楽しみにしてる♪」
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