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キーンコーンカーンコーン
―昼休み。
北乃くんはまだ寝てる。
(約束したって言ったじゃん…)
「き、北乃くん?」
北乃「ん……」
(可愛い…赤ちゃんみたい…)
北乃「ん?あ、昼休み?」
私は縦に首を振った。
だって、楽しみにしてたんだもん。
北乃「じゃあ、行こっか。」
「うんっ♪」
純平「あれ?北乃ー!どっか行くのか?」
北乃「ちょっとデート。」
隼人「は?お前誰とだよ!抜け駆けかよ!お前ー!」
叫ぶ隼人くんを背中で聞き流して、スタスタ歩いていく北乃くん。
クラスがざわついてる。
(私が側にいると、釣り合わないのかな?やっぱり)
北乃「アイツ、うるせーな(笑)」
「あはは」
北乃「そうやって、笑ってればいいのに…」
「え?」
北乃「俺以外のときも、笑ってればいいのにって思って。」
「……」
北乃「え、あ、ゴメン…傷つけた?」
「ううん。そうだなって思っただけ。」
北乃「びっくりした…」
・・・・・
"屋上"
なんか、悪いことしてるみたいで気が引ける…
北乃「どーぞ。」
北乃くんは、ドアを開けてくれた。
北乃「気持ちいいなぁ…」
「ね♪」
北乃「うわ!」
「え?」
北乃「うまそう…」
「ほんと?嬉しい♪自分で頑張ってるんだ。」
北乃「え?マジ?すげー…俺のも作ってよ。」
「いいよ♪」
北乃「ほんとにいいの?」
「料理好きだもん。」
北乃「いいなぁ…」
「頑張ってくるね♪明日作ってくる。」
北乃「めっちゃ嬉しい♪」
「頑張る!」
北乃「ありがとう。」
「うんっ。」
やったー♪
明日も約束したことになるよね?これ。
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