2人が本棚に入れています
本棚に追加
北乃「帰りますか。」
「うん。」
北乃「家、どっちなの?」
「川辺をずっと行ったとこ。」
北乃「あ、それなら同じ方向だね。一緒に帰ろ?」
「え、いいの?」
北乃「あ、嫌?」
「ううんっ、嬉しいよ♪」
北乃「じゃあ、行きますか。」
のどかな川辺を北乃くんと2人で歩く。
気を遣ってくれてるのか、途切れず話してくれる。
北乃「中学どこだったの?」
「東中学。」
北乃「…ん?誰かクラスにいる?同じ中学の子。」
「後藤美里ちゃんとか…吉田鈴ちゃんとか…」
北乃「あー…そうなんだ。」
「でも、あんまり話したことなかったから……」
北乃「正直、俺ああいう女子苦手なの。キャーキャーうるさくない?」
「んー…女の子らしいから。」
北乃「俺、よっぽど花川さんの方が女の子らしいと思うけどな。」
「えっ……」
北乃「俺、ここ曲がるから。」
「そっか。また明日ね。」
北乃「送ってあげたいけど、家に純平達来ててさ。ゴメンね」
「ううん。一緒に筆箱探してくれてありがと。」
北乃「いいよいいよ。じゃあ、また明日。」
「バイバイ。」
北乃くんは、左手を挙げながら走っていった。
そういえば、北乃くん、私の歩幅に合わせてくれたのかな?
最初のコメントを投稿しよう!