介護への道

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そう、言い聞かしていた部分もあったと思う。 ただの偽善者かって。 思うかもしれないけど。 小さな時から、物心ついていた時から。 あたしは、お姉ちゃんを守っていかないといけない。 そう、運命が決まっていたのかもしれない。 そして、どうしようもないくらいダメなお父さんも。 あたしが、何とかしないといけなくなってからは。 一家の大黒柱にならないといけないと。 誰が言う訳でもなく、自然と必然的に肩に圧力がかかりはじめた。 これは、今だから思うこと。 柱は、ブレては一気に崩れてしまうから。 絶対、何が起ころうともしっかりしないといけない。 これが、全ての原点だ。
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