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「えーっと、2年3組の坂口蘭子って言います。みんなからはらんちゃんって呼ばれてるので、よろしくお願いします。」
さっきのうじ先輩との自己紹介とは違う、とても典型的な自己紹介に、みんなの拍手が半端なかった。
らんちゃん先輩、か。
やっぱり文学って感じだ。
「えー、じゃあ次誰行く?」
「ここはやっぱりあんたでしょ。」
らんちゃん先輩の言葉に、元気で明るい先輩はとても嫌そうな顔をする。
てからんちゃん先輩、結構きついことも言うんですね。
「はいじゃあ自己紹介して。」
らんちゃん先輩に促される明るい先輩。
「えー、まぁみなさん知ってると思いますが、2年8組の佐藤亜紀です。ここではみんなにあっきーって呼ばれてるのでそうやって呼んでください、よろしくですー。」
意外と恥ずかしがりやだった、明るい先輩…じゃなくて、あっきー先輩。
この先輩、本当明るくて接しやすい先輩だなー。
よし、あとで色々聞いてみよ。
「じゃあ次はやっぱり、お前だろ!」
そう言ってあっきー先輩が指差したのは、さっき廊下であたしと目があったあの先輩。
「は!?なんでそこで俺に来んの!?」
なんかこの先輩も…あっきー先輩と同じく元気な先輩だな…
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