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「大丈夫だよ、怖い人達じゃないでしょ?」
「そうだけどさ…」
「みくー!」
遠くの方から声が聞こえて、それと同時にみくちゃんがカバンを背負い直し、
「ごめん、あたしもう行かなきゃだから…頑張って!!」
「うん、ありがとう、頑張るね。」
「じゃあねー!」
……そうは言ってもなぁ。
頑張れそうにないよ。
みくちゃんもいなくなり、廊下には吹奏楽部の先輩達しかいなくなり、気まずくなってあたしは108教室の前まで戻った。
戻ると、またフリー部の人たちの賑やかな声が聞こえてくる。
あたしは決心し、108教室のドアを軽く二回叩いた。
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