私は仔猫。

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「怜司…おはよう」 「怜司じゃなくて、今は『ご主人様』だろ?」  そう言って、怜司は私を抱き締めた。 「…ごめんなさい。ご主人様」  私は小声で謝る。 「いいよ。別に」  彼は優しく私の髪を撫でてくれる。大きな手から伝わるぬくもりに、心まで撫でられているかのような気持ちになる。
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