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‐??? side‐
私は今、驚いている…
ドラゴンが倒れている…しかも推測する限り目の前の女の子がやったのだ。
でもどうやって?
体は小柄、マフラーは猫の尻尾のようにたなびいている。
どっからどう見ても、華奢な女の子だ。こんな子にドラゴンが倒されるはずはないのに…
唖然としている私は急に体に浮遊感を感じた。
いつの間にか、私は木の近くに来ていた。
…嘘…いつの間に移動したの!?確か…さっきまでドラゴンの目の前にいたのに…
更に唖然としている私に彼女は…
「危険だから此処にいて」
そう言ってドラゴンと対峙した。
…無茶よ!
誰なのか知らないけど、ドラゴンに勝てるはずはない…
助けに行こうとすると…彼女の右手が光り…1振りの剣が握られていた。
その剣は柄が黄金で刃は白銀でできていた。
誰もが見とれる美しい剣を両手で持って、彼女は上段に構えてから
「実験です…エクスカリバーァァァァ!」
雄叫びを上げて振り下ろした。
周りが光に包まれ…目を開けると、ドラゴンと同じ大きさのクレーターができていた。
ドラゴンを一撃で…!?
その事実に私は恐怖と一緒にある感情が湧き出ているのを感じた…
もっと、この子の事を知りたい。
そんな感情が湧き出てくるのに疑問を感じながら、こちらに歩いてくる彼女に目を向けた。
‐??? side end‐
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