エンカウント

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‐優輝 side‐ ドラゴンを倒した私は助けた女の子のもとへ歩いている。 …これが生き物を殺した感覚か…罪悪感がある。でも、生きていくためには早く慣れないと。 そう考えて、彼女の下についた。 「怪我はない?」 「大丈夫です。あなたのおかげで怪我はありません。ありがとうございます」 彼女の言葉で少しだけ罪悪感が消えた。 今から見直すと可愛いわね…腰くらいの金髪でモデルみたいにスレンダーだし…顔も整っている。そ・し・て、私より胸がある…(ノД`) 「あの~…私の顔に何か付いてますか?」 彼女は首をかしげて聞いてきた。何か、小動物みたいで可愛い。 「いえ、何でもないわ」 「そうですか?あの、私、ソラ=クロスって言います。あなたの名前は?」 「私は…」 (何で自己紹介に…?) そんな事はいいけどどうしよう…名前はいいとして、苗字にあたる部分は… 「私はユウキ=リビエナ=スンナよ」 この苗字は私が好きなノベライズに登場するヒロインである騎士団の団長からいただいた。 「長い名前ですね…」 「ええ。だからユウキって呼んで」 「わかったわ。それでユウキあの剣は何?あんな威力のある剣は見たことも聞いたこともないわ」 …どうしよう、原作の通りに話そう。 「えっと、あの剣は星が鍛えた剣で、普段は特殊な力で刀身が見えないんだけど、緊急事態だから奥の手を使ったの」 「そんなすごい武器を使いこなせるユウキはすごいなー…」 何か…羨望の眼差しで私を見てくる。 「そうだ!私、フェザー公国まで旅してきたんだけど。道を教えてくれない?」 「いいですよ。私の家はそこにあるので案内します」 「お願いするわ」 「はい。じゃあ、行きましょう」 私たちはフェザーに向かって歩いた。
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