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ドラゴン討伐の後、ソラと一緒にフェザー公国に向かって歩いている。
ソラは中級の貴族で親は民たちから信頼されているらしい。
こんな会話をしていると、門の前に着いた。
「こんにちは、依頼は大丈夫だったのかい?」
「はい、大丈夫でした」
「そうかい。後ろの子は誰かな?行きでは見なかったけど」
「この子は旅人なんだって。此処に住むけど道に迷ったから案内をしたんです」
何か、門番の人と仲良く話している。仲がいいのかな…?
「そうかい。ようこそフェザー公国へ」
門番の人が爽やかな笑顔で迎えてくれた。
「じゃあ、私たちはギルドに行くので」
「ああ、またね」
爽やかないい人でした。
「そう言えば、ユウキってギルドランクはどれくらいなの?」
「え!?」
まずい…まだギルドに入っていないんだった。
「え~っと、私はギルドに入っていないの。今日、入ろうと思ったの」
「そうなの!?てっきり、かなり上のランクだと思った」
「ソラはランクはいくつ?」
「Cランクだよ。といってもつい最近なったばかりだけどね」
ソラは苦笑いしながら教えてくれた。
「それにしても、いい街ね…皆笑顔で活気が溢れている」
「でしょ、でしょ。この街は国王様だけじゃなく皆で国を動かしているんだよ」
「皆で?」
「あれを見て」
ソラが指差した所には王冠が付いた看板の小さな家があった。
「あれはね、国民の希望や相談を聴いたり、訴えたりする場所だよ」
詳しく聞くと、これは目安箱みたいなところで、国全体にあるらしく、月に1回国王にそれまで聞いた要望等をまとめて伝えるらしい。
「さて、着いたよ。ここが私が所属するギルド[風の調べ]だよ」
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