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「あらぁ、ここにいたのねン?」
何か聞こえたので後ろを向くと…漢女がいた。
わかる人はいるかどうか分からないけど…恋姫の貂蝉をイメージしてください。但し、服は着ています…上だけだけど…
「え~っと…」
リアクションが取りづらい…
「この人がマスターのトロア=クラウスよ」
「貴方がユウキちゃんね。私がマスターよン」
「よ…ヨロシクお願いします…」
キツイ…キャラが濃すぎる…
「ここで話しましょうか。ガルツちゃんい・つ・も・の、お願いね?」
トロアさんがウインクするとガルツさんは顔を青くして厨房へ足早に向かった。
「さて…じゃあユウキちゃん、あなたに聞きたいことがあるの…本当にドラゴンを倒したのね?」
「はい…確かに私が倒しました」
私は真剣な目をトロアさんに向けた。
「いいわ。その目は真実を言っているようね…本題に入るわ。あなた、帝にならない?」
やっぱりか…
「お断りします」
「どうして?」
「帝になれば色々と都合はいいでしょう…しかし、私はお国のためとか…名誉、異性からモテるとか、いりません。私の力を留めるために行ったと思いますが、この力は私が必要だと思った時にしか使わないと決めています。そして…鎖に繋がれるのは大嫌いなんです」
これが私が嫌がる理由。自己中心って思われるかもしれない、私は自分が正しいと思うならこの力を振るうと決めたんだ。
「本当に嫌なの…?」
「これだけは譲りません」
暫く無言になった…
「…わかったわ。無理やりと言いたかったけど覚悟を決めた目をされては私も無理ね…」
「すいません…」
「いいわ。貴方が決めたことよ…じゃあ、ようこそ![風の調べ]へ!私たちは貴方を歓迎します。まず、あなたはCランクスタートよ」
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