その頃の勇者

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「貴方が勇者ですか?」 後ろから声を掛けられた…振り向いてみると。 金髪の綺麗な女がいた。 「俺は違うぞ。多分コイツ」 面倒になる前に俺は先手を打っておく。絶対、コイツが勇者のポジションだ。 「やっぱり!こんな悪人のような人じゃなくて、この人が…」 悪かったな、悪人面で。 やっぱり、悪口だ…俺を見た奴は大抵こんな反応をする。 そして、こいつは龍矢にホの字だな。 「えっと…勇者ってどういう事かな?急にここに居たんだけど」 興奮する姫さんに対し龍矢はまだ混乱している。 「そうでした!説明はお父様のところでしますのでついて来てくださいね」 「わかったよ。えーっと…」 「あ、わ、私のことはレーネって呼んでください。勇者様」 「わかったよ、レーネ。あと、勇者様はやめて。僕のことは龍矢って呼んで」 「わかりました。リュウヤ様」 入れねぇな… 「えっと…そこの悪人はどちら様で?」 「誰が悪人だ」 「彼は和也。僕の親友だよ」 レーネさんの問いかけにイケメソスマイルで俺を紹介した。 「えー!?こんな悪人がリュウヤ様の親友!?」 「大丈夫だよ。話せばいい人だから」 さっきから、この姫さんの俺に対する態度ひでーな… 因みに、和也を悪人面って言ってますが、実際はイケメソだけど。 不良系、更に龍矢よりはイケメソじゃないので自分もイケメソだって気づいていません。 和也→上の中   龍矢→特上 てな感じ。                    by 作者
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