prologue

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再会するまで 私は岡川くんのことなんて きれいさっぱり忘れていた。 この7年の間も モテないなりに、ふたりだけ彼氏ができた。 ひとり目は初彼。 4年間もつきあった。 岡川くんのことを 忘れるには、じゅうぶんだった。 ふたり目は 話題にすることもない。 楽しくもなくて 期間も短くて、つまらない関係だった。 話は岡川くんに戻って。 忘れていた。だけれど、 再会したならば、話は別。 岡川くんは 指輪していない→独身。 どうやら、彼女もいないらしかった。 22歳。フリーター女。 出会いなんて、バイトは高校生ばかりで ないに等しい崖っぷち状態。 昔の憧れの人現る。 こんなチャンス到来、みすみす見逃すわけにはいかない。 当たり前だ。 そろそろ結婚考えたいんだから。 「岡川くん! 今更だけど、私とつきあってみない!?」 7年ぶりの岡川くんへ愛の告白。 久しぶりだと また、こうも緊張するものなのか。
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