番外編2

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翌日。 「うげ」 「?」 取引先から帰る途中 助手席にいた恵也の変な声に 俺は、手を止めた。 「何?」 「…………。あそこに、岡川さんの嫁がいらっしゃいますよ」 俺が結婚してから 恵也のオネェみたいな言葉が変わった。 こっちが本性らしい。 「あ? あー、ほんとだ。何してんだろ」 「………。ひとりでケータイ見て笑ってますね」 「…………」 恐らく 買い物にでも行くんだろうが。 スキップまではしてないけど ひとりなのに、ちょっと笑ってる。 おいおいおい。 大丈夫か? あの人。 不安だわ。 その時、 俺のケータイが震えた。 美紀からだった。 “ご飯なに食べたい? 今日は昨日のお詫びに頑張りまくります( ̄ー ̄)ニヤリ なんでも言ってね♪♪♪” 「もしや、あの人からですか?」 「うん」 LINEしながら にやにや笑わないでくれる。 俺まで つられそうに、なるじゃん。
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