番外編2

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「岡川さん今日直帰ですよね」 「? うん」 今日は このまま恵也会社に送ったら 帰るつもりだった。 美紀のLINEに返事しようとした時、 恵也がシートベルトを外した。 「いっすよ、俺。あの人んとこ行ってください」 「?」 「行きたいんでしょ」 え。 なんで、そんなこと。 俺 もしかしてつられてた? 「お疲れ様でした」 「え、………」 パタンと 静かに車のドアが閉まる。 恵也は 駅に向かっているようだった。 美紀はというと、 相変わらず楽しそうに歩いてる。 バカだな。この人。 ほんと、恥ずかしいよ。 見てるこっちが。 しかも、 なぜかつられちゃってる自分も。
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