番外編2

12/13
前へ
/622ページ
次へ
「偶然会えるのって、すっごく嬉しい」 「………」 「運命感じちゃう♪」 ほらね。 また発言が 夢見る少女みたいでしょ。 「学くん。なら、時間も早いしびっくらドンキー行く?」 「え?」 「ハンバーグ食べたいんでしょ? 私のよりおいしいよ」 そりゃそうだ。 あっちは、ハンバーグ専門だし。 美紀は一般新米主婦だし。 でも、 今日は。 俺でいちいち笑顔になる 美紀が、ちょっと可愛かったから。 「や、家で食べる」 「? そぉ?」 「美紀が作ったやつがいい」 そう言って頭を軽くぽんとすると 美紀はまた、嬉しそうに笑った。 しかし、 あんな夢見る発言が可愛いなんて 俺も だいぶ浸食されてきたな。失笑
/622ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1556人が本棚に入れています
本棚に追加