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「俺はね」
「…………」
意地悪なのに
たまに、
なんでこんなに優しく笑うんだろう……
ってくらい
私に、柔らかく笑う。
きっと
この顔は、私しか知らない。はず。
「………私は、学くんがいればいいよ」
「出た。アハハ」
「なにそれ。出たって……」
そして
私の顔をチラッと見て
また、意地悪そうに笑う。
「美紀、バイトない日は、ほとんど毎日友達と遊んでるくせに」
「へ」
「俺がいたらいいとか、よく言えるよね」
ムム。
よくご存知で。
学くんとは
あんまりデートできないから…
「よし。今日、どっか行く?」
「! うん! 私、マ○ジュンの映画見に行きたい!」
「………。また恋愛モノかぁ」
と、思った途端
さっそくデートになったぜ。
うふふふ。
「楽しみだね♪」
「ハイハイ。はやく行こ。準備して」
「ハーイ♪♪♪」
私って、
たぶんきっと
なんだかんだ
結構愛されてると思うんだ♪
end.
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