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「………。無駄?」
聞き捨てならん。
今の、
なんとなしのそのセリフ。
「無駄じゃん? なんでもないし」
「無駄………」
「ケンカする意味もわかんない」
は?
私が怒ってるのに
話し合う必要ないってか?
むしろ、
あーあ。
また美紀が勝手に怒っちゃってるぜ。アハハ。
的な?
「…………なにそれ! ひどくない!?」
「ぃて!」
私は
持っていた
タオル&スウェット&下着を
学くんに投げつけた。
「な、なにすん………って、おまえ下着投げんなよ!」
「おまえ!? 今、おまえって言った!?」
すると、
学くんは。
“やべ。まずった”の、焦り顔。
私は
“おまえ”なんて、言われたくない。
学くんに言われたのも
今が初めてだった。
「や、つい。ゴメン」
「……。つい? ついで出ちゃうもん?」
「……ごめんね?」
言い争いも
わずか数秒で終了。
しかし、
学くんの手には
私の寝間着やら下着やら。
あああ。
今更ながら
なに投げちゃってんだ。私(泣)
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