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回し蹴りは男の腹には命中せず、男はヴィーノの足の裏を手の平で受け止める様に攻撃を防いでいた。
「なっ……」
「っ……!」
驚愕するヴィーノ、男はそのままヴィーノの足を掴みその場に倒す。
「うあっ……!?」
背中から地面に落ちるヴィーノ、男はそのまま拳を振り上げヴィーノの顔面に瓦割りをしようとした。
「っ……!」
ヴィーノはそれを顔を横にずらし避ける、男の拳はまるで重い砂袋を地面に落とした様な音でコンクリートの地面に直撃する。
そしてヴィーノは直ぐに立ち上がり、懐からリッパーナイフを取り出し男の脇腹に刺そうとした。
「っ」
男はそんなナイフも避けて、ナイフを持ったヴィーノの左手を自分の脇の間に挟み、そしてヴィーノの腕の肘の関節と逆の方に思いっきり力を加えた膝蹴りを入れた。
ヴィーノの腕はバキッと嫌な音がなり、歪な方角へと腕は折れ曲がり、関節の部分からは皮膚を骨が突き破り出てきてそこから血が溢れていた。
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