紅い眼の男

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私は涼花のところにいくと、まだ私を睨みつけていた。いやいや、さすがに根に持ちすぎでしょあなた…。そんなに睨まれるんだったら、よっぽど奢ったほうがいいよ。  涼花はパックのジュースを飲み終わったらしく、つぶれてテーブルに置かれていた。沈黙が続く…私は構わず鶏のから揚げを頬張る。だけど、さすがに沈黙はきつい。仕方なく私から話題を振ることにした。 「ねえ、さっきの話なんだけどさ…」 「爽やか系のかっこいい人のこと?」  私は口の動かしながら頷いた。 「その人って何歳くらいなのかなって思って…」  そう私は聞くと、涼花は得意げな顔ですぐ返してきた。 「高校生…私たちより二つ年上だから高3だと思う」  高校生なのか、てっきり成人すぎた大人かと思った。いまどき性格もよく顔もいい男子なんてそうそうお目にかかれないからね。なんとなく見てみたくなった。 「どんな人なんだろう…」 「あれ~?さっきまで容姿より中身だ!とかなんとか言ってた愛衣がそんなこというなんて。もしかして愛衣も…」 「違うわよ!なんとなく気になっただけ…」  身体中が熱くなるのを感じた。別に照れる必要なんてないのに。上から下まで真っ赤だ、スピーチとかプレゼンテーションする前みたいに緊張している。  落ち着こう。
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