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* * *
「まーゆーみ!」
「……っ!!」
聞こえてきた声に、僕は起き上がった。
チャイムの音が聞こえ、隣の席に座る友人が、呆れたような顔をしながら答える。
「どうしたのまゆみ?もしかして寝不足?」
「あー……うん、まぁ、そんなところ」
「ふーん……けど、最近よく寝てるよねまゆみ。勉強のしすぎとか?」
「……赤点取っている僕が、勉強してると思う?」
「あはは!確かにありえないよねー!」
……それもそれで酷いと思うぞ、我が友人よ。
どうやら、昔の夢を見ていたようだ。
目を擦り、現実に覚醒する。
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