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それからどんだけ
時間がたっただろうか。
気にしないでテレビをみていると
彼女からの着信だ。
「なんだよ」
「かずき君?まゆの母だけど...。
今すぐ病院にきてくれる?」
彼女の母親からだった。
俺は嫌な気がした。
病院にいくと彼女は傷だらけだった。
眠っているようだった。
だがもう、
かえらぬひととなっていた。
俺は頭が真っ白だった。
コンビニの帰りに
トラックにひかれたらしい。
即死だったそうだ。
彼女の母から渡されたコンビニの袋。
その中には、俺が大好きな飲み物、
お菓子など沢山入っていた。
その時に俺は
彼女の大事さに気付いた。
こいつは俺のことこんなにも
愛してくれて、理解してくれたのに
俺は何もしてやれなかった。
お前の笑顔が好き。
お前の優しさが好き。
お前の声が好き。
お前の匂いが好き。
なんであの時伝えなかったんだろう。
お前との時間が何より大切だよって。
飽きていた?
こんなバカな俺を
いつも支えてくれたのは
お前だったのに。
いつもありがとうって
俺、まだ伝えてねーよ。
なぁ。お願いだよ。
今までのこと全部
あやまりてぇよ。
頼むから戻ってきてくれ。
俺はその時初めて大きな声で泣いた。
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