魔法学校は9月入学。

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そんな梨沙から説明がなされる。 「このままスルーかと思ったわ。 ……副担任になったのよ、こいつらのクラスの」 「そうなんだ……」 あっさり納得する麗美さん。 オレたちは後で教職免許と辞令を確かめたけどな。 「それより、私、レベル4の資格取りましたー♪」 パンパカパーンとファンファーレでも鳴らしてあげたいくらいの満面の笑みでレベル4の合格証書を見せる麗美さん。 「もうリンちゃんたちに大きな顔はさせないよ」 「……そらよかったな。 でも一年のハンデ背負ってんの忘れたらアカンで」 「……うっ、うぅー」 プルプル震える麗美さん。 かわいすぎだ。 「そういや」とリンは魅世さんの方を振り返る。 「クラス長も筆記受かってたよな。 ……実技どやったん?」 「……欠席したな」 「何やっとんねん!」 「父との修行が優先だ。 テストなら次に受ければいい」 テストは1―2月と7―8月の2回実施される。 さてと、そろそろ時間だな。 「麗美さん、オレが変わってやるよ」 トランプを残し、出ていこうとするオレに声をかけるリン。 「……どこ行くん?」 「用事、生徒会の」 オレはよく分からんが生徒会庶務補佐にされているのだ。 「じゃ、オレも行こーっと。 頼むぜ、無口っ娘」 「……なんでお前が?」 ルナに手札を任せる鉱輝に聞く。 「生徒会書記補佐だってよ。 編入試験でいい点取りすぎた……」 「うちの部、生徒会2人もおるんかいな……」 「いいじゃないか、これで目の敵にされないで済む」 「生徒会の弱みとかも握れそうやし……」 黒い話を背に受けつつ、オレは遊部を後にした。
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