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その夜。
露助達HM部は偶然にも全員が同じ班に振り分けられた為、就寝の為割り当てられた部屋も同じだった。
「貴方の取ったトランプはこれですか?」
「・・・いいや」
俊也が他3人に見せる一枚のトランプ。
カードはスペードの5。
先ほど見せたのはハートの2だから、このカードではない。
「そうですか・・・」
スペードの5をトランプの山に戻す俊也。
「では・・・」
再び、山の一番上を取る俊也。
そこにあるのはスペードの5のはずなのだが・・・
「これですか?」
なんと、俊也が見せたカードはハートの2になっていたのだ。
「「おおぉーーっ!」」
驚く3人。
普通ならできるはずのない、起こるはずのない現象が目の前で起こった事と、そんなテレビでしか見れないような超魔術を目の前でやってのけてしまった俊也に対する驚きから、3人は思わず声を挙げた。
「やっぱすげぇなぁ俊は!」
「ふっふっふ・・・」
桂太の一言に得意げになる俊也。
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