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「な、なんだよ・・・」
露助の意外な行動に少し驚いた素振りを見せるサッカー部。
露助は話を続けた。
「HMでグラウンドの所有権を決めようという話は、貴方達もオッケーしてくれたじゃないですか?貴方方もスポーツマンなら、約束事は守るべきじゃないですか?今の貴方方の行動は、ハンドでサッカーをやらせろと言っているような物ですよ?」
感情を感じさせず、まるで機械が文章を読み上げるようにサッカー部の矛盾を突く露助。
サッカー部も言い返す事が出来ない。
だが。
「オラッ!」
「あぐっ?!」
瞬間、サッカー部の1人の足が露助の右方向から襲いかかり、蹴り飛ばされた露助はコンクリートの地面に転がった。
「キモオタがうだうだ言ってんじゃねーよ!ウゼェんだよ!」
「ギャハハハハハ!」
地面に倒れた露助に対して巻き起こるサッカー部の嘲笑。
おおよそイメージされるサッカー少年の爽やかさも、スポーツマンシップも感じられない。
「てめえ等もキメーんだよ!」
側で震えていたHM部の面々に対しても、サッカー部は攻撃を開始した。
身体中を集団で殴られ、蹴られ。
さらにはHMの整備に必要な液体(グリス?)が入った容器が床に叩きつけられ、中身がコンクリートの地面にぶちまけられた。
個人が持ち込んだのであろう現在日の国の自衛軍に配備されている量産型HM「ライガー」のプラモデルが壁に叩きつけられて砕けた。
流石に、先ほど使った練習用HM「ホワイトラビット」や大型機材は人間の力ではどうにもできないのであきらめたが、人間の手で持てそうな物は全て投げられる踏まれる等して完膚なきまでに破壊されてしまった。
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